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掲載日 : 2017年12月30日

タイトル

講 座 名:大人の平日クラブ
お江戸オノボリさんぽ
江戸東京400年のルーツを歩く 〜 日本橋 〜
案内人:中央区文化財サポーター協会 3名のガイドのみなさん
開催日:2017年12月4日 (月)

講座の一コマ
日本橋にて

中央区文化財サポーター協会のガイドのみなさんの案内で歴史をたどるまち歩き。今回は銀座を離れ、日本橋周辺を歩きました。

現在かかっている石でできた日本橋は明治時代に建造され、今年で102歳。橋脚の黒い変色や、歩道の石の茶色い変色は、それぞれ関東大震災、第二次世界大戦で焼けた跡とのこと。それらを経て現在も現役であり続けているこの橋の、たどってきた歴史の重みを感じます。

橋の四方のたもとは、江戸時代の晒し場や高札場、魚河岸の跡、各街道の始点だったそうです。その場に立ちガイドさんの解説を聞いていると、江戸時代の人々の日々の様子が浮かんでくるような気がしました。

日銀の隣にある重要文化財の三井本館は、外観もローマ風の柱列や装飾が目を引きます。今回はガイドさんの計らいで、三井住友銀行入り口から中に入り、その内部も見学することできました。大理石の床にはきれいな模様が描かれ、また高い天井にも模様が描かれていて普通の銀行の店内とは全く違う空間になっています。三井信託銀行側の地下には、写真や映像でしか見たことのない大金庫の丸い扉が開いた状態で、そのまま展示されていて、参加者はその大きさと重厚さに圧倒されていました。

中央通りの地下にある、熈代勝覧絵巻には200年前の日本橋界隈の活気が生き生きと描かれていておもしろく、機会があればじっくりと時間をかけてみたいもの。

最後に訪れたコレド室町の一角にある福徳神社は、千年以上前から鎮座し人々の信仰を集めてきたとのことでした。日本橋一帯には現在工事中の建物がいくつもありますが、歴史ある建物や老舗・史跡も数多く残っていて、新旧の混在する興味の尽きないまち歩きでした。

( 報告:くまちゃん )

本講座チラシ PDF 117KB)