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掲載日:2015年12月26日

お題

「 ひきこもって気が付いた!
 日本で自転車のまちづくりが進まないワケ
 〜個人的な体験を通して社会の問題を考えてみた〜

吉田 貴昭 さん
開催日 : 2015年11月28日
会 場 : 生活クラブ本部談話室
話し手 : 吉田 貴昭 さん
( 「さいたま自転車まちづくり連絡会」代表 )

目次

学校での挫折経験でひきこもりに

人混みが怖くなり電車に乗れなくなり、高校卒業後8年間ひきこもりの生活をしていました。

こだわりの強い性格で、時としてそれが難点となりますが、逆にそれが利点だとも考えることができます。利益にならない市民活動が続けられる、1人で行動ができる、人の考え付かないテーマを追える、などです。

自転車で走るまちつくりというテーマが
日本ではほとんど触れられていないことに気が付く

親が買い与えてくれたスポーツタイプの自転車で東京の街の中心部まで、どこまでも乗って出かけていくようになりました。

いろいろ調べたとき、自転車は車道を走るのが基本だということを初めて知りました。それなのに、だれも走らないことに驚き、自動車と並走しいると危険を感じるし、「不当だ」と感じました。

私は昔から18〜19世紀ころにヨーロッパで書かれた小説をよく読んでいて、思えば、特権階級を否定する小市民的人物が主人公である話に興味を惹かれていました。

周りを見渡すと、世の中には誰も気が付いていない問題があると気づきました。 たとえば、社会的弱者や性的少数者の不当な扱われ方に目が行き、その支援活動にも関わりました。 いまは、自転車がテーマの活動に絞っていますが。

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諸悪の根源 歩道走行になったこと

1960年代までの日本は、ガラガラの車道を自転車が通っていられた時代です。

やがて、クルマ社会の到来により自転車は歩道に追いやられてしまいました。交通事故者の増加により (1970年にピーク)自転車歩道走行が許可されました。歩道を自転車が走ることを許可されている唯一の国です。自動車の普及が急激な割に、道路整備が進んでいません。エコで優れた乗り物なのに、自転車を車の代替え手段にするという発想が生まれません。

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日本の自転車のまちづくり私案

2000年位から自転車活用の気運が起こっていると感じます。

今すぐやるべき対策は、第一に、ガソリン税を引き上げて車の利用を必要最低限に持っていき、都市中心部から自動車を締め出すのです。海外の例をインターネットで見ていますが、オランダの都市では、中心部から自動車を締め出し自転車が軽快に走るまちづくりが実現しています。

ルールを守るための環境の整備をすることを急ぐべきだと考えます。自転車道の整備。道路にラインを引いただけでなく、実際に効力を持たせないと意味をなさないものだと考えます。

自動車は、制限速度をまもる。信号は制限速度に合わせて変わるように設置されているものなので、信号で止まることも減り、スムーズな流れになるのです。制限スピードを守れば、自転車が危険を感じる場面も少なくなります。

コミュニティカフェを拠点にサイクリング企画が出来たらいいと考えています。スポーツ自転車に乗るなど、愛好家は多いが一緒に活動してくれそうな人が見つかりません。 課題です。

一人で活動を始めたばかりで、実績がありません。これからに期待してください。

(終わり)

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<スタッフ>
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