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掲載日:2023年12月12日

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講座の記録

講座名:食と環境カレッジ2023 【全5回】
ハイブリット講演会(オンライン & 会場)

第3回 ゲノム編集食品が食卓へ  表示とトレーサビリティの必要性~
講師:西分 千秋 さん (たねと食とひと@フォーラム事務局長)
中野 陽子 さん (たねと食とひと@フォーラム運営委員)
開催日:2023年9月26日 (火)

ゲノム編集食品や遺伝子組み換え食品については、今までも様々な形で学習会や講演会が行われてきましたが、ゲノム編集技術については専門的で複雑であるために、なかなか理解が難しいものでした。

今回、専門家や研究者ではなく、私たちと同じ市民の立場で、ゲノム編集食品や種の問題について正しい知識を知り、調査や啓発・話し合いの場を作る活動などを続けてこられたお二人に、ゲノム編集食品の現在と、ゲノム編集食品に対して私たちはどう考え、対処して行けば良いのか、お話を伺うことができました。

まず、ゲノム編集と遺伝子組み換え食品についての基本的なお話しはとても分かり易く、近年ゲノム編集作物として養殖の真鯛やトラフグ、トマトなどが厚生労働省に届出(受理)されたことや他にも様々な開発中の作物がある事が紹介され、見た目だけでは決して区別や判別ができない事、だからこそ表示やトレーサビリティがとても大事であり、ゲノム編集食品を避けたい消費者が選べる表示の義務化が必要で、現在、トレーサビリティが義務化に至っていないところが問題であると強調されました。

私たち消費者には「安全を求める権利・知らされる権利・選ぶ権利」があり、私たちは「分かって食べたい」のだという事。そして、漠然と「ゲノム編集=危険、怖い」ではなく、きちんと情報を取って選択していくことが肝要であり、日ごろから一市民が関心を持って活動を続けていくことがとても大事で、ゆっくり注視しながら正しい道を選んで行きたいと話されました。

最後に、たねと食とひと@フォーラムでは「遺伝子食品表示」の新しい冊子が年内発行予定という事で、新しいツール・情報として役立ててもらいたいとのことでした。

報告 :はむたま
本講座チラシ