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掲載日:2023年12月13日

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講座の記録

講座名:食と環境カレッジ2023 【全5回】
ハイブリット講演会(オンライン & 会場)

第4回 身の周りの香害をなくすために  一人ひとりができること~
講師:田中 輝子 さん (日本消費者連盟 洗剤部会)
開催日:2023年11月26日 (木)

テレビコマーシャルに出てくる柔軟剤、消臭除菌スプレー、制汗スプレー、芳香剤、合成洗剤などの香りによる健康被害を訴える人が近年増え、香害が知られるようになりました。

香害が増えたのは、合成香料が安く製造できるようになり、長く香りが残る技術(マイクロカプセル化)が様々なものに使われるようになったからです。しかも香りは簡単にくっついて移るそうで、本やお札、座席などでも。驚いたことにマイクロカプセルは柔軟剤キャップ1杯に1億個も含まれ、8割以上は下水に流れ回収不能で、数ナノメートルという極小なので花粉より小さく通常のマスクでは防げず、肺や血液に入るそうです。

最近では小中学校の給食当番の白衣の香りが原因の体調不良を訴える子どもも増えているそうです。香料に含まれる化学物質に体が反応している可能性もあり、原因物質から離れることが一番だそうです。

香りの強い合成洗剤や柔軟剤を使わなくても、シンプルに石けんを使って洗濯をすれば強いにおいもなく、適度の柔らかさもでて川や海を汚すこともなく、1日で分解し子どもたちをアレルギーや化学物質過敏症にすることもないのです。また、石けんで20秒手洗いすればコロナウイルスも死滅するそうです。

香害をなくすためにわたしたちができることは、香害製品を買わない、使わない。香害を周囲に伝える。自治体や学校・保育園などに伝え、規制や対策を求める。個人として企業のお客様サービスなどに電話やメールをする。テレビコマーシャルに惑わされない。
小さなことでもできることから始めていきましょう。

本講座チラシ