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掲載日:2023年7月16日

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講座の記録

講座名:大人の平日クラブ
関東大震災から100年、当時をたどる旅
開催日:2023年7月5日(水)
案内人:西崎 雅夫 さん(一般社団法人ほうせんか 理事)
講座の一コマ
講座の一コマ

1923年9月1日の関東大震災から今年で100年、そんな節目の年に大人の学校で現地を訪れ詳し当時の詳しい話を聞くことはできないだろうかと考え、企画しました。

当日は、関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する活動を続けられている、一般社団法人ほうせんかの理事であり『関東大震災 朝鮮人虐殺の記録 東京地区別1100の証言』(現代書館)などの著者でもある西崎雅夫さんにお話を聴くことができました。

昼頃に起こった大地震により墨田区本所あたりでは大火災が発生して大混乱が生じている中、憲兵や警察官や軍人などが朝鮮人などに対する流言蜚語を流し、そこに自警団も加わりたくさんの朝鮮人が虐殺されました。その時の様子を、集めた証言の数々を通してひとつひとつ伝えてもらいました。

活動拠点であるほうせんかの家でスライドによるお話をたっぷり伺った後、私たちは外に出てすぐそばの荒川の土手にあがりました、当時火災から逃れてきた多くの人たちの中から見つけだした朝鮮人が虐殺された旧四つ木橋付近、そしてたくさんの遺体が埋められたとされ1982年に試掘調査を行った場所に向かいましたが、そこには当時をしのばせるものは何も残っていないのでした。

これらの歴史の事実をいまだに日本政府は認めていません。そのことも踏まえ、今後も継続して大人の学校で考える機会をもちたいと思っています。

報告 : いーはとーぶ 
本講座チラシ PDF 343KB)